やまがた里山養蚕染織研究所

2010/10/12 | やまがた里山養蚕染織研究所 | 工房便り 10月 臭木の染色

帯3.jpg 帯4.jpgのサムネール画像 すっかり秋めいてきましたね。

山形の小立という場所にある染色工芸とう場所でとみひろの山形紬は作られています。中心部からは少し離れますが山が近くに見えて、とても気持ちのいい場所です。

今織っているのは、清々しい白と淡いブルーの着尺です。

この白い糸は、真っ白に見えますがタマネギの皮でうっすらと染めております。

淡い青の糸は、臭木という木になる青い実で染めました。

 

臭木とは下の写真のような植物です。

ブルーべりーのような色合いの実です。 葉のほうは名前のとおり特異なにおいがありますが、しばらくすると不思議なくらいに臭いを感じなくなる。果実は鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりになります。

臭花.jpgのサムネール画像

そして、濃い青は生葉の藍を使って染めた糸です。

この3色を交互に織り上げていきます。

自然な色だからこその優しい色になりました。

季節の草木をとって、時間をかけて糸を染め、時間をかけてじっくりと織り上げていきます。

手間はかかりますが、染料では出せない色の独特な表情をお楽しみいただければと思います。

 

2010/9/22 | やまがた里山養蚕染織研究所 | 工房便りを始めました

染織工芸では、職人自らが糸の材料を採取し、染めから手織りまで一本一本全てを手作業で仕上げております。四季の変化に富んだ山形には、染めの原料となる素材(桜、梅、椿、藍などの草木から紅花、ラ・フランス、さくらんぼ、林檎など)が数多くあります。それらの原料で糸を先染めし、一本一本、丁寧に織り上げていきます。織物からは草木の香りがほんのり漂い、紬が持つ優しい風合いと相俟って、温もりある逸品へと仕上がっています。

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