染織工芸

染織工芸では、染めから織りまでの全ての工程を職人の手作業で行っています。機械なら3日も経たず織り上がりますが、敢えて時間をかけて手織りし、肌に触れたときの温もりと風合いを大切にしております。

山形の自然の恩恵を染料に

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職人自ら染料の材料を採取に、山へ入ります。材料は、桜、梅、椿、笹、藍など季節を代表する草木から、紅花、ラ・フランス、さくらんぼ、林檎といった山形ならではの素材まで、種類も様々です。
採ってきた材料を細かく裁断し、時間をかけて鍋で煮出していきます。自然からいただく色は、思うように染まらないこともしばしば。丹念に1回、2回と重ねて染めていきます。

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染め上がると、日陰で干し、色を確認します。同じ材料を使っても、採取する季節や場所、媒染などの条件が異なれば、染め上がった色にも違いが生まれます。
そんな自然の繊細さに翻弄されることもありますが、それも草木染の楽しさであり、草木染にしかない魅力です。

手織りだからこそ表現できる温もりと風合いを大切にしています

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織物には、糸のうちに染色する"先染め"と、織り上げてから染色する"後染め"があります。 とみひろ紬は、全て先染めを採用。経糸に使用する本繭を紡いだ細く滑らかな絹糸と、緯糸に使用する玉糸やくず繭から紡いだ、太さに均一性のない独特な風合いを持つ紬糸を、草木の旬の時期に合わせてあらかじめ染色しておきます。

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染織工芸では基本的に受注生産はしていないため、職人たちが独自の発想のもと、ストックしておいた糸同士を色合わせしながら自由にデザインを考えていきます。 そうした気質が職人たちの創作意欲を刺激し、より深く、温かみのある製品づくりへと繋がっています。

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染織工芸では、数か月かけて一反を職人自らの手で織り上げています。 機械織りはせず、時間をかけてでも手織りにこだわるのは、着れば着るほど身体に馴染む心地良さ、そして職人の手から生まれる手織りならではの優しい温もりを大切にしているから。 昔ながらの木製の織り機を、自分の感覚に合うように微調整しながら、先染めした絹の経糸を糸枠に巻いて織り機に通し、シャトルを使って緯糸となる紬糸を織り込んでいきます。

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日々、工房の中に響く"トントン、トントン"という織り機の心地良い音。 この"トントン"と糸を寄せる作業に対し、力加減を一定にして長く続けていくことが求められる中、職人たちは山形という自然に恵まれた穏やかな環境に身をまかせ、常にフラットな気持ちで作業に打ち込んでいます。

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