
米沢紬、長井紬、白鷹紬など、山形県は上質な紬の宝庫。どれもが素朴で身体に馴染みやすく、多くの着物愛好家に親しまれ続けています。そんなやまがた紬最大の特徴は、草木染めであること。四季の変化に富んだ山形には、染めの原料となる素材が数多くあり、桜、梅、椿、藍など季節を代表する草木から、紅花、ラ・フランス、さくらんぼ、林檎といった山形ならではの素材まで、種類も様々。それらの原料で糸を先染めし、一本一本、丁寧に織り上げていきます。織物からは草木の香りがほんのり漂い、紬が持つ優しい風合いと相俟って、温もりある逸品へと仕上がっています。